【山本化学工業】風邪薬(アセトアミノフェン)に安価な中国産で水増し!?
耳を疑う報道が流れた・・・
国内最大手の原薬メーカーである【山本化学工業】が解熱鎮痛剤の【アセトアミノフェン】に安価な中国製のアセトアミノフェンを混ぜ無届けで水増しをしていた事が分かった。
また、水増しをしていたアセトアミノフェン(AA)は製薬会社に出荷もされており、今のところ薬の詳細などは発表されていない。
だが薬を利用する側としては、とても怖い事実でもある。
そこで今回は、山本化学工業が風邪薬に使われるアセトアミノフェンに中国製のアセトアミノフェンを混ぜ水増しをしていた事について迫りたいと思う。
目次
【山本化学工業】中国製アセトアミノフェン(AA)を無届けで水増しをし製薬会社に出荷・・・
まず今回報道された内容が以下となる。
多くの風邪薬で使われている解熱鎮痛剤のアセトアミノフェン(AA)製造で国内最大手の原薬メーカー「山本化学工業」(和歌山市)が、自社で作ったAAに安価な中国製AAを無届けで混ぜて水増しし、製薬会社に出荷していたことがわかった。医薬品医療機器法(薬機法)違反にあたり、厚生労働省が5月に立ち入り調査を実施。指導権限を持つ和歌山県が近く処分する方針だ。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170622-00000009-asahi-soci
この事実を知った和歌山県が近く処分する方針ではあるが、もう既に中国産のアセトアミノフェン(AA)を混ぜた物は大手製薬会社に出荷はされていたようでもある。
実際にアセトアミノフェン(AA)を国内で製造しているのは2社だけその内の1社が和歌山県にある【山本化学工業】。
しかも、この会社は国内の80%程のシェアを占めていると言われる。
今のところは事実が発覚し出荷を自粛しているようであるが、市場に出た薬はあるという事も事実。
中国製アセトアミノフェン(AA)を無届けで混ぜ水増しをしたということは、会社の利益だけを考えた自分勝手過ぎる行為だと感じる。
消費者の事などなんとも思っていないのだろうか・・
山本化学工業は、費用を節減し生産量を上げるためとであり、数年前から、安価な中国製を1~2割混ぜていたと話している。
アセトアミノフェン(AA)とは?
この山本化学工業が作っていた【アセトアミノフェン(AA)】であるが、主に風邪薬の主要成分であり、熱を下げたり痛みを和らげたりする効果があるようだ。
副作用が少ないため市販の多くの風邪薬に使われているのが現状である・・・
また、子児用の解熱鎮痛薬にも広く使われている。
世界でも代表的な薬の成分の一つ。
そんな、成分に安価な中国製アセトアミノフェン(AA)を混ぜ利益を追求するとは、ちょっと考えられない・・
国内で薬の製造法や使用原料などは、承認審査があるが、海外の原料はどのような製造されたのかは、当たり前であるが国内の審査はされていない事を承知で混ぜている・・
ネット上の反応
モラルそのものが崩壊しているので、出荷停止1年とか、それに呼応する罰金で、やれば損する結果を身に染み入る位強烈な措置が必要だ。
病気を治す為の薬を製造してる意識が欠如してると言われても仕方ない話。
営業停止処分程度で済ますかどうか、今後の動向に注目ですね。
費用を節減し、自分たちだけの利益を上げ金儲けの為だとみられる◎
当然生産停止処分が妥当だと思う。
個人的には山本化学工業の薬は使わない。
こんなことがまかり通っていたとは、医薬品の安全性や信頼性もあったモンジャないな。
【山本化学工業】が作ったアセトアミノフェン(AA)が使われている風邪薬などは?
やはり一番気になる所はここである。
だが、現状ではハッキリとしていないようで公表もされていない。
ただ、山本化学工業のアセトアミノフェン(AA)は国内の80%のシェアがある。
そしてこの会社で作られた、成分が大手製薬会社に行きそこから薬になり消費者へ流れるのであるが、アセトアミノフェン(AA)という成分は、ほとんどの風邪薬に使われているのが現状。
例で言うと【タイレノールA・カロナール・新セデス錠・ノーシンホワイト・サリドンエース・エキセドリンA錠・ナロン錠・新エスタックゴールド錠・グレランエース錠・ヅシチン錠D・パブロンゴールドA・新ルル-A錠s・ベンザブロックS】など幅広く使われている。(これ以外にも疲れている製薬はあり)
そして、注意したいのが子児用の解熱鎮痛薬にも使われている事だ。
国内のシェアが80%も占めており、数年前から中国製を混ぜている事を考えると、どの商品に山本化学工業のアセトアミノフェン(AA)が使われているかという特定は今すぐには出来ないのが現実なのかもしれない。
市販されている薬には、その成分などが記載されていると思うので確認したほうがいいと思う。
本当に何をやっているんだと思う。
今のところは被害などは、一切なく厚生労働省も品質と副作用に問題はないと発表はしているが、安心出来るか出来ないかと言われると微妙な所でもある。
こちらに関しては、何か分かり次第追記したいと思う。
混ぜている物がほぼ100%ピュアな化学合成品なので,山本化学工業では中国からのAAの受入試験等で,それが間違いなくAAであることを担保しているはず.よって安全性についてはそれほど問題では無い.当該医薬品原料でも何でも,中国製を拒否しては,成り立たなくなっているのが現在社会.まあこれをチャイナリスクと呼ぶのだろうけど.また混ぜた最終製品も,出荷試験を実施しているはずだし,大手製薬メーカーなのか,そこから依托を受けているメーカーなのか,いずれにせよ,原料たる医薬品の受入試験を実施しているはずなので,このことからも,まず安全面では大丈夫かなと考えられる.不純物プロファイルの問題はあるが,それは中国製に限らない.当該合成経路も承認書と異なっていたのかどうか,私は知らないので,断言は出来ないが….
世の中には,承認書通りです!と言っている医薬品でも,解釈によっては,そうとも取れるが,違うとも取れるよね.なんて医薬品は五万とある.今回,承認書に「中国製も混ぜます」とあれば,違反じゃ無かったのにね!だけなら,単に厚労省と山本化学工業との間での承認書運営上の問題ではないかな?ただタイトルトしては,違反医薬品製造って呼ばれ,クリティカルな薬機法違反となっちゃうのだけど.